2008年5月25日日曜日

映画「アラビアのロレンス」

中東づいている訳だけれど。

断片的にしか知らなかった映画「アラビアのロレンス」を初めてまともに観た。1963年の公開。デイヴィッド・リーン監督、ピーター・オトゥール主演位の事は知っていたけれど、考えていた以上にロレンスはエキセントリックな男に描かれていましたねぇ。そういう役だからこそピーター・オトゥールに似つかわしいのだろうけれど、若い頃の彼はちょっと痛すぎる感じがする。むしろ脇を固める俳優が抜群に面白い。ベドウィンの首長たちを演じるオマー・シャリフやアンソニー・クイン。ホモっ気ムンムンのトルコ軍司令官役のホセ・フェラー。それに、アラブの王子役のアレック・ギネスが面白い。風貌も意外なほどそれらしいけれど、何より王族のしたたかさが滲み出ていていい。「カサブランカ」でハンフリー・ボガートとラストシーンを飾るクロード・レインズがこの映画に出ている事は初めて知った。ここでも一癖ある外交官役を演じて、最晩年の姿を見せていた。

この頃の映像はCGなんて無かった訳だけれど、砂漠の上で揺らめく陽炎の中から徐々に現れるオマー・シャリフの登場シーンなんてイマジネーションに溢れて幻想的。いわゆる「グラフィクス」じゃない、映像そのものの面白さってあるね。

2008年5月20日火曜日

沸騰都市

ドバイの事を書いたら、一昨日のNHKスペシャルで取り上げられていた。 「沸騰都市」とはよく名付けたものだ。それにしてもブルジュドバイ(ドバイタワー)からの眺めは凄いね。「バベルの塔」とあだ名もあるらしいけど、判るねぇ。

本当にどこまで行ってしまうのか?

2008年5月12日月曜日

ドバイ-尋常ではない都市

GWに出張に行ったのは、中東のドーハ(カタール)とドバイ(UAE)。特にドバイには、4月以来2度目の訪問。最初のドバイ行きが私の「中東デビュー」。

正直に言って、「中東」と言われてもピンと来なかった。アメリカや西ヨーロッパは公私共に良く旅行したし、アメリカには住みさえしたけれど、仕事で行くにしても、台湾~中国~東南アジア~インドまで来て、そこで止まっていた。アラビア半島の国々の位置さえ怪しい。

それが、仕事の事とはいえひと月足らずの間に二度も訪問することになったのには自分でも驚いた。
中東は、厳密に言うと中東の産油国は、このところの原油価格の高留まりで空前の好景気に沸いているという。とは言え、宗教上の制約度合いの違いもあり、その現れ方には国によって差があるけれど、UAE(アラブ首長国連邦)の金満振りは隠れようが無い。わけてもドバイの様子は尋常ではない。

元々ドバイは、ペルシャ湾-近年はアラブ民族主義の高まりがあって、アラブ諸国では「アラビア湾」と呼ぶという。こんな事も最近知った-の入口近くに有って、天然の入り江を切開いて作った運河を持つ海運都市だったそうで、船が行き交う運河沿いは今でもなかなか風情がある。

それが近年、運河の左岸を海岸沿いに西に伸びる道路沿いに新しい高層ビルがドンドン出来ている。「雨後の筍の様に」という比喩が大げさでも何でもない。数年前に上海を訪れた時にもビルの建設ラッシュに驚かされた記憶があるが、それどころの騒ぎではない。本当にそうかどうかは議論の分かれるところらしいが、これほどバブル的光景もそう無い気がする。

GW中にある会社を訪問したが、通された会議室が高層ビルの上の方にあって、そういった建設中のビル郡を一望出来るところだったので、思わず写真を撮ってしまった。写真の奥の方に見えひょろ長いビルが、完成の暁には世界一の高さになるという「ブルジュ・ドバイ(ドバイタワー)」。今年中に完成するということらしいが、800メートル以上の高さになるという。正確な高さは未だに公表されず、最後は鉄塔めいた構造物の長さによって「世界一」を確保すべく「調整」するという。「そこまでやるか!」と突っ込みたくもなる。

それにしても、この会議室からの眺めを見て、この国はニューヨークのマンハッタンの様な景観を一片に作り出そうとしていると感じた。その他にも、海岸沿いには人工島によるリゾートアイランドめいた物を何ヶ所か作っていたりとかして、今やドバイは究極のハコ物天国となっていて、世界中のゼネコン(日本も含めて)が寄り集まっているという。

ドバイ、尋常ではない。ハッキリ言って怖い。石油頼みの経済から、金融立国あるいはリゾート立国に脱皮する過程だと言われても、どうしても「砂上の楼閣」という言葉が頭をよぎる。まぁ商売的に言えば、その興亡のスパンが50年/100年単位なら乗らなきゃいけないんだろうけどね。

2008年5月9日金曜日

ちょっと一息

先月の28日に引越しをしました。

アメリカ勤務から戻って来たのは、もう1年近くも前ですが、自分のマンションは人に貸していて戻れずにいました。それが3月末に空いて、その後少し手を入れてようやく帰って来たという訳です。

本当はこの連休でゆっくり荷物の整理をする予定でしたが、急に1日から出張となって6日に帰国。(その話はまた後日) 昨日から代休を貰って、ようやく本格的に荷物を開けています。でもね、荷物が出て来ると却って収拾付かなくなるし、今日はBフレッツを開通した貰ったので夕方から荷物を放り出して無線LAN接続に精を出しました。NTTご推奨の無線ルータに大枚を払うのもバカらしいので、アメリカから持ち帰ったのを繋ごうとして、悪戦苦闘。ようやく4時間も掛けて何とか繋がりました。という訳で、荷物の片付けは全く進まず。でもひどく疲れた。

そこで、コーヒーを淹れてちょっと一息。思えば、独身寮ではコーヒーを淹れるのもままならなかったので、やっぱり落ち着きますね。コーヒーを飲みながら何だけど、もう眠い...