2007年4月4日水曜日

CD「イギリス民謡組曲」他 (4/3/07)

既 に、まじっくばすーん氏やharu様が投稿者に名を連ねるところで、クラシック系のCD紹介をするのは辛いところですが、まぁ何でも書いていいブログと いうところを身を以って示そうということで。(本当は、志ん朝の落語のCD辺りを語りたいところですが、それは追々) で、本日紹介するのは、往年のイギリスの名指揮者エイドリアン・ボールト卿がロンドン響/ロンドンフィル/ニューフィルハーモニア管を振ったヴォーン=ウィリアムス の管弦楽作品集。15年位前にアメリカで見つけて、「おっ、これは」と驚いて思わず買ってしまったんですね。何故って、あの「イギリス民謡組曲」の管弦楽 版が入っ てるじゃありませんか。今は良く知りませんが、少なくとも僕らが中学/高校の頃、この曲はホルストの「第1組曲」「第2組曲」と並んで吹奏楽オリジナルの 名曲として人気があったと思います。で、このCDを見つけた時には「えっ、『イギリス民謡組曲』って、管弦楽版がオリジナルなんだ、珍品、珍品」と早とち りしたんですね。随分後になって、改めてライナーノーツを見たら、ちゃんと「この組曲は1923年に軍楽隊(即ちブラスバンド)の為に書かれた。この録音 はゴードン・ジェイコブ による管弦楽版(と言う事は、管弦楽版が編曲された方ということ)」と書いてありました。(英語で細々と書いてあってキチンと読んでませんでした。でも思い込みって怖い。)

で、結論から言うと、一般的には「おもしろい1枚」ではないかも知れません。イギリス物なら、エルガーやブリテンの方がおもしろいかも。でもね、「イギリス民謡組曲」の管弦楽版の録音て、他にあるのかな?
ところでこの文章を書くに当って、ボールト卿の事を調べたら 、キャリアの最初の頃にバーミンガム市響の音楽監督をやってたり(つまりラトルの大先輩)、師匠筋はニキシュ、弟子筋がロジャー・ノリントンだったりする んですね。為になりました。(ノリントンは、昨年SFでシューベルトのシンフォニーを振るのを聞きましたけど、いわゆる「ピリオド奏法」を初めて聴いた事 もあって、響きが新鮮でおもしろかった。)

EMI CLASSICS CDM 7 64022 2
ヴォーン=ウィリアムズ管弦楽作品集:
【曲目】セレナーデ・トゥ・ミュージック、揚げ雲雀、グリーンスリーヴスによる幻想曲、イギリス民謡組曲、交響的印象《沢沼地方にて》、ノーフォーク狂詩曲第1番
【演奏】エイドリアン・ボールト指揮/ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

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